遺書

昨年の10月に父が亡くなった。

晩年は体の調子も悪かったので、覚悟はしていた。

小声で返事していたが、それもなくなり、うなずくぐらいになり

顔や、痩せて行く体を見ていると、長くはないというのを実感させられた。

その時は、私が何か運動したいと思い、仕事帰りに予約していた

ジムの体験レッスンに行った日だった。

説明を受けていると、突然の母からの電話。

「お父ちゃん亡くなった」と泣きながら電話をしてきた。

ジムのスタッフに訳を説明して、私の家族に連絡をとり、病院に向かったが、

もうすでに自宅に帰っているとのことだったので自宅に向かった。

それから、父が亡くなる前に書いたという遺書?を見せてもらった。

入院中、自分でも、死がそこまで来ているとわかったのか、看護婦さんに

紙とサインペンを持ってきてもらって書いた殴り書き。

一生懸命読もうと思ったが読めない。

想像すると、「ガンコでごめん」そう書いていたように見えたが、他の文字も含め、

よくわからなかった。

そして、1年後、母から、整理をしていたら出てきたという遺書をみせてもらった。

母宛のものと、私たちや孫に対してのもの。

母宛のものは、やはり、「勝手ばかりして悪かった、尽くしてくれてありがとう。」そして

人生に悔いはないというものだった。

孫や私たちあてのものは、「やさしくしてくれてありがとう。」というものだった。

それは、ワープロで書いてあるので、前立腺癌がみつかったころに書いたもののようだ。

そのころは、それでもまだ元気だった。

遺書を読んで、救われる思いがした。やはり遺書って大事だと思った。

こういう遺書は、ほんと、残ったものが救われる。

お父ちゃん、ありがとう・・ね。 (120)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*